新庄・最上の四季<冬>
JR新庄駅東口かむてん公園にて冬季限定のテーマパークが出現!バナナボートやそり遊び、スノーモービルの乗車体験など子どもから大人まで雪国ならではのアクティビティが楽しめます。 今季最大330pの積雪を記録した大蔵村肘折。雪に慣れた山形の子供でも思わず見上げてしまいます。立春とはいえまだまだ東北の春は遠いです。
「雪解けて村いっぱいの子供かな」(一茶)
新庄・最上の四季<春>1
新庄市郊外からは出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)の主峰月山を見ることができます。月山は臥牛山(がぎゅうざん)ともいわれ、牛が寝そべっているように緩やかな山すそを引いています。山頂には月山神社があります。 鳥海山は山形県と秋田県の県境にあり、日本海に面しています。またの名を出羽富士と呼ばれ、周辺の人々の守り神として古くから崇められています。
新庄・最上の四季<春>2
冬の終わり?早春を代表する山菜「ふきのとう」は、雪解けを待たずに顔を出す、春一番の山菜で、「春の使者」とも呼ばれています。独特の香りと苦みがあり、最上地方では味噌と合わせる【ばっけ味噌】という料理があります。 庭のシンボルツリーとしても人気の木です。春の訪れとともにハクモクレンの花が開くと、あたりが一気に華やぎます。こちらは、歯医者さんの脇に植えられていました。 山々の雪が解けて土の下からたくさんのつくしが顔を出し始めました。
ここで一句

雪解けに 野から顔だす
つくしんぼ   井上
新庄・最上の四季<春>3
お堀を囲む300本ほどの桜並木もさることながら、お堀の水面に浮かぶ桜の花びらも楽しむことができます。そもそも城址に桜が多いのは明治の廃城令がきっかけで、その後公園として開放される事が多く市民に親しみのある桜が多く植えられたと言われています。 戸沢神社境内では「新庄カド焼きまつり」が、5月5日(祝)まで開催。豪雪地帯である新庄市では、雪解けとともに入荷するカド(ニシン)を焼いて、酒を飲みかわしながら見頃の桜とともに春の訪れを喜んだといわれており、今では新庄の春の風物詩となっています。
新庄・最上の四季<春>4
芭蕉乗船の地は、芭蕉と曾良の一行が奥の細道の旅の途中、船に乗り込んだという場所で、新庄東山焼きで制作された芭蕉と曾良の銅像が立っています。
五月雨を集めて早し最上川(芭蕉)
山菜シーズン真っ盛りです。今回は「こごみ」「こしあぶら」「笹竹」「タラの芽」を収穫したものを撮影しましたが、山にはまだまだたくさんの美味しい山菜があります!
新庄・最上の四季<初夏>
山形を代表する果実「さくらんぼ」。山形県は全国のさくらんぼ生産量の約75%を占める日本一の産地です。最上地方でもさくらんぼ農家があることは地元でもあまり知られていません。 最上町堺田は、別名中山峠とも呼ばれ、標高350mの位置に太平洋と日本海へと分かれる「分水嶺」があります。東側(宮城県)は、116Kmを下り、宮城県石巻市の太平洋へ、西は、102Kmを下ると山形県酒田市の日本海へ注ぎます。平坦な場所にある分水嶺は全国的に珍しく、東西の海へと分かれる分岐点を目の前に見ることができます。
新庄・最上の四季<晩夏>
山形県で唯一 ユネスコ無形文化遺産にも登録 されている新庄まつり。 2021年は規模を縮小して、山形県内在住者限定で開催されました。昨年は新型コロナウィルスの感染防止対策で中止となっていたため、2年ぶりの開催となります。 山形県大蔵村の山間にある豊牧、滝の沢、沼の台、平林の4つの地区を総称して四ヶ村(しかむら)と呼ばれています。その4つの地区合計で約1900枚、約120ヘクタールにも及ぶ棚田があり、スケールは東北随一とも。日本の棚田百選にも選定され、後世に残したい日本の原風景とも言える佇まいがあります。
新庄・最上の四季<秋>
もってのほかの名前の由来は、諸説ありますが1つ目は、「天皇家の御紋である菊を食べるなんてもってのほかだ」(あってはならないことだ)という説。 2つ目は、菊を食べるなんて「思っていたよりも美味しい」という説です。 食べ方はおひたしでさっぱりと。食感がたまりません。花びらをとる作業は子供の頃のお手伝いでした。 山形の秋といったら、やはり芋煮。秋になると大きな鍋で行われる芋煮会がテレビでも報道されますが、コロナ過のため河川敷などでは行わず、自宅で楽しむ家芋煮が増えています。最上地方はしょうゆベースですが庄内地方の芋煮は味噌ベースで作られます。
新庄・最上の四季<冬>
初雪です。外に出てみると一面の雪景色。野良猫の足跡発見!思わず足跡を追いかけ回ると寒さも忘れてしまいます。 奥に見える山は杢蔵山といい標高1027mの低い山ですが新庄市では皆に親しまれています。手前の太陽光発電の2軸追尾システム架台は冬でもスムーズに稼働できるよう、寒冷地仕様になっております。 鳥海山は、標高2236m、東北第2の高さの独立峰で、海に面している日本では珍しい山です。
5合目鉾立展望台からは、日本海が一望でき、奈曽渓谷を眼下に見ることができます。春は新緑、夏には登山、秋は紅葉とシーズンを通じて多くの観光客が訪れます。撮影時にはパラグライダーを楽しむ人(写真右上)の姿が見受けられました。